2009年 02月 08日
今年の酒蔵開放は、昨年、一昨年とは打って変わって御覧のような大雪です。 昨日までの天気はどこへやら、やっぱり秋田はこうじゃなくちゃ、おもむきありませんね。でも降り過ぎ(笑。 天の戸さんの「酒蔵開放」は今年で3回目の訪問です。地元の方はもちろんのこと、遠く県外からもお見えになられる方もいるらしく、毎年300名を超える日本酒ファンがこの日小さな町の小さな酒蔵を訪れる。 昨今、不景気の風が吹き荒れているが、今日だけはそんなこと吹っ飛ばす盛況ぶりでした。 毎年のことながら、手作りのおつまみや搾りたてのお酒でお客さんをもてなしてくれる。 それに、搾りたてのお酒は飲み放題今年初めて飲んだ写真に見える白いお酒「シュワトロ」。これが口当たりも良く、とても気にいりました。 このシュワトロはコップに注ぐとその名のごとく「シュワ。。シュワ~。。」と泡がでる。飲むと酸味と甘みがあり、お酒のあまり飲めない僕でも?おいしく飲むことができる。 トリコの皆さん自宅に送りましたので、たのしみにしていてください。 会場はご覧のような盛況ぶりで、手作りの「酒粕汁」や「玉こんにゃく」「のりまき」などをお気に入りのお酒とともにいただいてきました。 ふだん飲むことはあまりない、大吟醸や特別純米酒など「ガンガン」飲んで来ました 釜場では大きな釜でお米を蒸していた。この風景を見ると酒屋さんにきたぞぉ~っと。興奮しますね。 ひととおり、蔵を見て御馳走になって、お土産買って、いい気分になって、これから毎年恒例の天の戸の杜氏による酒造りの説明が始まります。 上の写真中央に正座している方が天の戸の杜氏「春風亭・・・・。」「毎度ばかばかしい話を一席・・・・。」と言いたくなるほど流ちょうな話術で皆さんを笑わせてくれる、「森谷さん」です。 ここは、先ほどの釜場で蒸された米をここ「麹室」で麹米を育てる部屋です。温度は34~37度に保たれており30時間ほどかけて麹米を育てるそうです。3時間ごとに麹米に手を懸け泊まり込みで作業をするそうです。 地味な作業ですが笑いを交えて説明していただいて、皆さん関心したりうなずいたり、他の酒屋さんでは決して見ることのできない麹室(こうじむろ)を見学することができた。 ここからいよいよ酒造りの後半戦に入ってゆく。麹が完全に廻った麹米はいよいよ仕込みのタンクに移される。仕込み水は敷地内から豊富に湧き出る地下水が使われ、専用の酵母の力で麹が分解したデンプンを糖にし、その糖を酵母がアルコールと炭酸ガスに分解して日本酒の赤ちゃんが誕生する。 発酵が進むと、仕込みのタンクからはフルーティーな香り「吟醸香」がしてくる。 ここでもお酒ができるまでの過程をユーモア交えて熱弁をしていただいた。 また、お酒の仕込みや、どうしたらおいしい酒ができるかは、江戸時代には確立されていたらしく、いまだに基本は変わっていないなど、日本酒の歴史や奥深さをあらためて知ったようなきがした。 蔵の窓から外に目をやると、雪が激しく降っていた。 ここのタンクで30日ほど発酵するといよいよ搾りの段階に入る。 ここまで来るといよいよ最後の工程搾りです。先ほどのタンクで熟成された「もろみ」を絞り専用の袋に入れられ古式「船」でお酒が搾られます。 船の口からは、うす緑ががった原酒がしたたり落ちます。 とてもいい香りがします。この搾りたてが「杜氏の直汲み」として直売している。 こうして、出来立てを直売している。多くの方がお土産として買ったり知り合いに送ったり大盛況でした。今日は大雪そして久しぶりの真冬日で冬の秋田らしい「酒蔵開放」でおいしいお酒にあたたかいごちそうまでいただき満足、満足、大満足でした。 帰りのときは、お土産までいただきさらに満足でした。ほんとにありがとうございました。 たしかに新酒もおいしいのですが、これから蔵で熟成されるお酒もさらにまろやかになって、うまみが増したお酒もいいですね。
by kintarou776
| 2009-02-08 17:52
| 秋田の酒蔵
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Comments(10)
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banabana
at 2009-02-09 12:40
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1枚目の写真、すごい雪がなんとも雪国秋田らしい雰囲気でいいですね。
今年も行かれたんですね・・・いいなぁ~♪ (^◇^) そして「シュワトロ」ですか!? 送って下さるということでなんとも有難いお話に感謝感激! 到着を楽しみにしています。 春になったらツーリングしましょうね!
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秋田のタカ
at 2009-02-10 16:52
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>banabanaさんこんにちは。
はい。今年もいってきました。そして、これでもかっと言うほど飲んできました(笑い。 毎年、これが終わるともうすぐ「春」っだ。と思う風物詩ですね。 多分、今日、明日には届くと思いますが、もし遅れているようでしたら催促してくださいね。
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ロースター
at 2009-02-11 23:57
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タカさんこんにちは。
本日受け取りました。ただ今ケータイを修理に出しているためコチラでご報告させていただきます。 貴重なものをありがとうございました! 外の寒さとは裏腹に、一年で熱い時期を迎えている酒蔵での一杯は格別でしょうな〜。 蔵の人々や麹菌の熱気が写真から伝わってくるようです。 ところで昨日発見したのですが、雑誌「dancyu」の2月号の日本酒特集で天の戸が掲載されていました! http://www.president.co.jp/dan/backnumber/2009/20090300/
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秋田のタカ
at 2009-02-12 17:39
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>ロースターさんこんにちは。
無事届きましたね。「うまうま」と飲んでください。 「dancyu」は全国ネットなのですね。東北だけかと思いました。こんな田舎の小さな蔵元が掲載されるなんて名誉なことですね。 こちらは、今日も晴天に恵まれ10度ちかくあったんじゃないでしょうか。 今週末に行われる「各種雪祭り」が心配されるほどです。 僕にとっては雪がないことに越したことはありませんが。
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vehicles at 2009-02-13 13:01
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秋田のタカ
at 2009-02-13 17:27
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秋田のタカ
at 2009-02-14 12:33
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>nbさんおはようございます。
ねっ。うまかったでしょ(笑。 発酵途中のため季節限定品なのでこの時期にしか飲めない一品です。 写真お褒めありがとうございます。もっと褒めて下さい(笑。 天の戸さんの蔵の雰囲気が伝わってなによりです。
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みゆ
at 2009-02-18 19:25
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シュワトロ忘年会で「新製品です」ってことでいただきましたよ~
発砲にごり酒って感じでした 甘いお酒が好きな私にはぴったんこ おいしかったです~ ところで、酒蔵には招待されなくても誰でも行けるの? 滅多に飲めない大吟醸とか魅力的です~(⌒¬⌒*)
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kintarou776 at 2009-02-20 07:18
>みゆさんおはようございます。
シュワトロ飲まれましたか。あのシュワ。。シュワ。。感何ともいえずおいしいですね。 「天の戸」さんの酒蔵開放は毎年2月上旬に行われます。事前に予約していく必要があります。電話かFAXで申し込むこともできます。 酒蔵開放の告知は「天の戸」で検索しHPで見て下さい。 この日だけでなく、事前に予約入れると蔵を案内してくれますよ。 |
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